このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今回のテーマは「えー、あのー」について。


スピーチ講座トークレスキューでは
人前で話す際の言葉以外の要素
非言語情報についてもお教えしています。

その中で動作ノイズ・音声ノイズの話もします。

動作ノイズは、話し手の不要な動き
頭をかく、ばたつく、などの要素です。

ビジネスリーダー向けのメディアトレーニングでは
話す際のまばたきの回数すらも指導対象となります。

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それに対し、音声ノイズの代表例は
えー、あのー、」などのつなぎ言葉

これらは口癖になりやすく、話の本筋とは無関係とされ、
アナウンサーにとって要注意項目とされます。

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私がアナウンサーになりたてのころ、

「えー、あのー、と言いそうになったら
 言葉を飲み込むこと」

などと教わりました。

「えー、あのー」のカットで本題のみを
よりクリアに伝えることができるからです。

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ただ、この講座での私の見解はまた別。

「えー、あのー」は少なめならばOK、

「えー、あのー、をゼロにしようと深く考えない」

というものです。

この見解には複数の理由があります。
主な理由は下記の通り。

「えー、あのー」は長年の口癖のことが多く
  急に止めると話す際のバランスを崩すことが多い。

「えー、あのー」は実は呼吸と身体リズムと関与。
  リズム乱れのほうが、「えー、あのー」より問題。

「えー、あのー」は、実は心優しい方の配慮。
 話す際の数秒の空白の間(ま)を、「何かしらの

 言葉で補おう」という周囲への配慮のことが多い。

などなど。

なので、「えー、あのー」はできれば少なめ。

話の中で出てしまっても気にしないで大丈夫、
というのが私の見解です。

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プロを目指すならば、「えー、あのー」は
完全にカットすることが望ましいのですが、
一般の方がスピーチスキル向上を目的とする場合は、
多少の「えー、あのー」は「ご愛嬌」とお考え下さい。

実は講師の私・高木も実は「えー、あのー」が
言葉の節々に出てしまいます。

けれど「もし多く出たら注意。それよりバランス。」
「次から意識して減らす」などと考えています。

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スピーチ時の動作ノイズ、音声ノイズは、
実は身体のリズムとバランスをとる要素でもあります。

皆様にとってのバランスを重視して
ベストパフォーマンスを意識してくださいね。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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