講師の高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今回のテーマは
「先程も申しましたが」という言い回し。

質疑応答などでつい口に出るのが
「先程も申しましたが」という言葉。

これは多くの皆様が使う言い回しで、
私自身も時々使いますが、実はこの
「先程も申しましたが」は不要なケースが大半です。
なぜかというと
「話し言葉の繰り返しはOK」だからです。

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私・高木は高校野球実況を長年担当しました。

その際に多くの方から言われたのは、
「言葉につまったらスコアを繰り返せ」
「現在の得点は何度も繰り返してよい」

という教えでした。

ラジオのスポーツ実況ではこまめに得点を伝えます。
プロ野球実況の現場では、ピッチャーが3球投げたら
1回は得点を伝える、という決めごともあるほど。

高校野球では試合展開がスピーディーなため、
得点コメントが打者1人で1回程度となる場合もありますが、
それでも1試合中に何度も何度も得点を伝えているのです。

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ここでのポイントは、

「重要メッセージは繰り返してもしつこくない」
「繰り返して話す自分の感覚と、聞き手の感覚は大きく違う」
「むしろ何度も何度も繰り返すべきメッセージがある」

ということです。

重要メッセージを繰り返す度ごとに
先程も申しましたが」と言っていたら
むしろ相手はじれったく感じるはず。

さらに「先程も申しましたが」という言葉は
相手の『聞きもらし』を暗に指摘
というマイナス要素をも生じさせます。

ということで、本日のまとめです。
「先程も申しましたが」はとても丁寧な言い回し。
けれど、カットしても大丈夫です。

質疑応答などでは、要点をシンプルに伝えることが大事。
話す内容のスリム化もぜひ意識してくださいね。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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