スピーチ講座トークレスキューの高木です。
このコラムではスピーチを控えた皆様や
人前で話す皆様向けの記事を掲載しています。

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今日のテーマは「話し方の本」。

「話し方の本をいっぱい読んでも上達しない…」
ということはないでしょうか?

書店に行けば、話し方の本に関するコーナーがあり、
次から次へと話し方の本が発刊されています。

しかし話し方の本を読むだけでは、不十分。
その理由はお判りでしょうか?

理由は簡単です。

話し方の本を読むだけでは、
声に出す場面につながらないからです。

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話し方の本の中には良著も多数あります。
ヒットした書籍もいくつもあります。

しかし放送現場でアナウンス活動を
長年経験した私から見ると、
大事なことが抜けている本も多いのが現状。

その大事なことの一つが、
「実際に声に出すこと」の記載です。

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話す行為は、コミュニケーションのみならず
音楽的要素もあります。

声の強弱、緩急、話すスピードなど、
日頃の何気ない会話でも、ご自身の身体を
楽器のように使う音楽的な要素があるのです。

しかし多くの話し方の本は、
この音楽的要素の視点がすっぽりと抜けがち。

話し方本の多くは、言葉の内容、話す順序、
専門的な発声法などを重視したものが多く、
「正しい方法で、人前で話す回数を増やしましょう」
という説明が抜けているものも多いのです。

いくら楽譜をパーフェクトに覚えても、
ライブがしっかり出来なければ、
ミュージシャンとしては評価されないのと同じ。

何度も音や声を出して練習をするように
話し方も話す場面を増やすことが大事なのです。

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誤解なきよう申し上げます。

話し方の本の内容が全て間違い、
ということではありません。

話し方の本の要点を知り、正しい手法を学び、
そのうえで話す量を意識して増やすことが
話力向上の最短コースだということです。

話し方の本を読むだけでは不十分。

実際に声に出して、音楽的な要素も踏まえて、
生きた言葉として、聞き手の反応を確かめながら
メッセージを伝えることこそがとても大切と考えます。

話すことは、複合的な要素があります。
話し方の書籍もうまくご活用くださいね。

皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)

この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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