講師の高木です。スピーチ講座運営とともに
研修講師としても各地で活動しています。

この「研修コラム」ではマスコミ対応・危機管理研修など
各種研修でお教えしている内容を一部ご紹介します。

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今回のテーマは 「報道陣と広報資料」

取材を受ける皆様がマスコミ対応をする際の
ポイントの一つを報道記者の視点で紹介します。

マスコミ取材を経験された方は実は意外と多いようです。

広報担当の皆様、公務員公的機関の皆様は
「仕事柄、取材を受けたことがある」という方も
決して少なくないはずです。

そんな報道陣の取材に備えて作成するのが
マスコミ向けの「広報資料」

広報資料は報道陣向けに事案の説明や紹介内容を
コンパクトに要約した文書です。

広報関係者の皆様にとって広報資料作成はひと仕事。

手間暇かけて情報を集約し、細部の文字や表現も
丹念にチェックして資料を作成するケースが多いようです。

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ですが実際の取材でその資料の文言の通りに
ニュースや番組等で紹介されたでしょうか?

「広報資料の一部は使用されたけれど…
 用意した広報資料と別の部分をインタビューされた」

「紹介文と別の書き方で紹介された…」

などのケースはとても多いはずです。

広報資料は関係者の皆様の努力の結晶。
しかし報道陣が真に受けないのはなぜでしょうか?

これは報道陣の視点と習慣が関係しています。

その視点と習慣はこちら。

「報道陣は 書かれていないこと を聞く」

これがポイントです。

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私はラジオ局在籍時に報道記者として
茨城県庁(県政)、茨城県警(司法)水戸市政、日立市政
記者クラブを担当しました。

その記者クラブ取材で無数の広報資料を見てきたのですが、
必ず行ったのは、「裏取り」と呼ばれる確認取材です。

広報資料は関係者が入念にチェックした重要情報と認識しながらも、
常にその文字情報の背景他の重要情報を探っていました。

なぜか。単なる書き写しは中高生でも出来る作業。
報道記者は事実を丹念に調べ、記事化するのが仕事だからです。

いわば「広報資料すらも疑う」という一面があったのです。

それでは広報資料は無駄なのかというと、それもまた極論。
広報資料がベースとなって、報道陣の丹念な取材を経て、
ニュース原稿や記事が仕上がるのです。

これが一連の流れなのです。

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ということで今回のまとめです。

広報資料を扱う皆様、このようにお考え下さい。

「広報資料はたたき台」

「取材時は広報資料に細かい確認が入る」

そして報道陣は

「書かれていないことを聞く」ものとお考え下さい。

そのうえで未記載の事案も補足できるよう、
「補足情報の準備」をされることをおすすめします。

報道陣もまたプロの姿勢で皆様の広報資料に接しています。
細部や裏事情をも探るという視点をぜひ知ってください。

関係者の皆様のご参考になれば幸いです。
(講師:高木圭二郎)


この記事を書いた人

高木 圭二郎(たかぎ けいじろう) 

研修講師・フリーアナウンサー トークレスキューNEXT代表
(元 茨城放送アナウンサー兼 ディレクター・報道記者)

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